ドクターの選び方
インプラントの治療はどんな先生がいいのでしょうか?
しっかり説明をする先生
患者さまのインプラントに関しての疑問・質問をよく聞いて、ていねいにわかりやすく説明をして差し上げることは、患者さまの不安を取り除き信頼関係を築くうえで不可欠です。
どんな質問でも時間をかけて、患者さまの立場になってわかりやすい言葉で説明する先生は信頼できます。インプラント治療の良い点ばかりを強調するのではなく、治療に時間や費用がかかること、手術が必要な点などきちんと説明する先生は安心です。ブリッジや取り外し式の入れ歯など、インプラント以外の治療法も説明して、選択肢を与えてくれる先生は安心です。
時間をかけて診査する先生
インプラント治療は、人工物を体の中に埋め込みますから、治療の前にさまざまな検査が必要です。治療の内容によってはインプラントを早めに入れる方がよい場合がありますが、通常は時間をかけた検査が必要です。
技術と経験のある先生
実際の術者の先生が、経験がありしっかりした技術を持ち多くの研修を積んできた先生であること。多くの歯科医師がいる歯科医院の場合、実際のオペを担当する先生が過去に何回海外の研修を受けているか、年間何回学会や研究会等に参加しているか不明な場合は避けた方が賢明でしょう。
インプラント治療に伴う一般的なリスクや副作用
- インプラント治療は、保険適用外となります。
- インプラント治療は、顎の成長が終わられた方が適用となります。また、妊娠中の方、妊娠の可能性のある方、授乳中の方は、その期間中はインプラント手術を行いません。
- 心臓疾患、骨粗鬆症、脳血管疾患などの方は、内科的な面からインプラント治療に適さないケースがあります。また、普段服薬しておられるお薬も治療に影響する場合があるので、治療前に歯科医師に申告してください。
- インプラント治療は、外科手術を行う必要があります。手術後、痛み、腫れ、出血、知覚の異常が生じる場合があります。
- 免疫力や抵抗力が低下しやすく、歯周病の発生リスクが高いとされる糖尿病の方、口腔内の衛生状態の悪い方、喫煙者の方は、事前に生活習慣の改善・治療が必要な場合があります。
- インプラント治療では、歯科局所麻酔を行います。
- インプラント治療は、顎の骨に穴を開けて人工の歯根を埋め込みその上に人工の歯を被せるため、インプラント体が骨に結合するまでに数ヶ月要します。また、インプラント体を埋め込む骨の厚みを増やす手術を行う場合は、さらに期間を必要とします。
- インプラント手術の際に下顎神経に触れた、もしくは近かったなどの影響により、下歯槽神経の損傷(知覚異常や鈍麻)を起こす場合があります。インプラントによる神経の圧迫・損傷・切断が起きた場合は、インプラントを撤去します。状況によっては、経過を見る場合や、内服薬で治療を行う場合もあります。
- 歯がない箇所のリカバリー治療では、欠損箇所のみの治療ではなく、全体の噛み合わせを考慮した治療が必要になります。
- インプラント治療後は、磨き残しのプラークが原因のインプラント周囲炎になる可能性があります。定期検診とメインテナンスを継続して口腔内の衛生状態を清潔に保つ必要があります。インプラントは人工物であるためむし歯にはなりませんが、インプラント周囲炎のリスクがあるので日頃から丁寧なメインテナンスが必要です。
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